今日2日は、月☆流星忌(月命日)です。先月でアップする二次創作小説はすべてアップしてしまったので、今月からは未公開のオリジナル小説のアップを始めます。天馬流星と名乗る前と後にオリジナル小説を書いていますが、圧倒的に前の方が多いのです。
始めにアップするのは「Zephyr(ゼファー)」という小説です。
ゼファーとは、西風の神さまのこと。スペイン語のセフィーロと同じです。強い風ではなく、やさしい風を指すそうです。
この小説は2003年、天馬が高校三年の夏休みの宿題で書いたもので、ZephyrとELSENAの二部作です。二つの作品とも原稿用紙149枚、計298枚の大作です。
覚えているなあ、あのときのこと。
「お父さん、これプリントアウトさせて」とフロッピーを持って来て、私のPCで印刷していました。コンクールに出す学内の選考会に提出するためですが、約300枚。1度失敗しましたので、私が持っていた用紙がなくなってしまいました。選考会は通りませんでしたが、先生は褒めてくださったそうで、それがきっとその後の創作活動の励みになったのでしょう。
Zephyrは、「三好町」が舞台になっていますが、これは確か、高校1年か2年の時に天馬が始めて広島へ一人旅をしたときに立ち寄った三次市(みよしし)だろうと思います。旅行に行くのでカメラを買ってあげたことを覚えています。
思い出の作品です。
今手元に300枚の原稿用紙が残っています。それを読みながら、どこで切るかを考えています。分量が多いので、1話をさらに分けて、掲載していくつもりです。
Zephyrは次の5話から構成されている作品です。結構、オリジナル小説は恋愛ものが多いので、これもそうかなと思っています。
プロローグ
第一話 黄昏と青空
第二話 夜桜の舞姫
第三話 縛られた心
第四話 想い、届けて
第五話 分かたれた絆
エピローグ
プロローグは詩で始まります。
今日もまた、いつもと同じ日常
青い空も、いつもの通り
けど、それはどこか違う翳りを見せている
多分それは、私の心が反映しているからあの日からずっと、私は後悔している
あの人に言った言葉を、今でも
だから待ち続けてる
いつまでも、いつまでも
ありえないわずかな希望にすがったまま、私は前に進めない
だって、進むべき道が見えないから