台風接近中の月命日。変な空の中、お墓参りに行きました。霊園に行くまではぱらぱらと降っていたのですが、霊園に着いたら、例によって晴れ間が見えてきました。
今日は、インドネシアに転勤になる娘夫婦が一緒です。これから最低2年は会えなくなるので、その挨拶もかねて来てくれたのです。みんなで墓の前で写真を撮りました。
そんなこんなしていたので、HPの更新が遅くなってしまいました。
今回は、Zephyrの第三話です。「縛られた心」と題がついています。
結城は絣のことを可愛いと思う。これはムムムかな。
絣は何か刻んでいるようだった。背中を向けているので全体は見えないが、クリーム色のエプロンをしていた。刻むのが終わると、次に冷蔵庫を開け、何事か考え込む。その仕草と姿は、結城には妙に可愛く思えた。どことなく、旦那のために頑張る若奥さんのようだった。
それがあまりに中年臭い考えだということに気付いて、結城は慌てて戸から離れた。そんなことでにやついてしまいそうな自分が嫌になる。げんなりして結城は視線をテレビに戻した。
ピーッと音がして少ししてから、絣が戸を開けて現れた。