小  説

35-燃え上がれ恋色マジック 第5話

 紅魔館での恋愛的騒動から1日が経った。
 パチュリーもフランドールも普段は部屋の外に出てこないから、大部分のメイドたちは
昨日と何ら変わりない仕事の時間を過ごしていた。
 しかし朝に小悪魔や美鈴と顔を合わせた者たちは、みな危険を察知していたことだろう。
美鈴はともかく、小悪魔のほうは目の下に真っ黒なクマができていたからだった。身だし
なみもほとんど整えることなく、服は既によれよれ。徹夜していましたという雰囲気が、
小悪魔の全身からオーラとなって湧き出ていた。
 そんなになって小悪魔がいったい何をしていたのか、それはたったの3人しか知らない
ことなのである。

 そしてこの日の昼頃。紅魔館に第一級厳戒態勢がしかれることとなった。
 紅魔館に程近い上空で、激しい弾幕戦が繰り広げられていた。物量と個人の戦闘能力、
および部隊戦闘能力からいけば他のどこにも引けをとらない紅魔館メイド館外警備部隊。
それを蹴散らし、目的地に向かっているのはたった1人の少女、霧雨魔理沙だった。2つ
のマジックアイテムから星型の妖弾を放ち、自分自身もマジックミサイルを放つ。フラン
ドールにさえ弾幕で勝つことのできる魔理沙に、流石の警備隊も押されていた。

「だあああああああっ!!」

 魔理沙は大きく息を吸い込んで叫ぶ。そして懐からスペルカードを取り出すと、それを
発動させた。
 魔符『スターダストレヴァリエ』。色とりどりの魔力の星が弧を描き、或いは放射状に
放たれ、警備隊の弾と彼女ら自身を叩き落していく。優秀でありながら部隊を編成してい
るために、スペルカードを与えられないメイドたちにはそれを防ぐ手段はなかった。あっ
けなく戦闘不能になり、もしくは魔理沙から距離をとったのを見て、魔理沙は自身が出せ
る最高のスピードで紅魔館の入り口へと向かった。
 だが、本来の紅魔館はそれでも通れるほどには甘くない。なぜなら、そこには門番がい
るからだ。

「!」

 入り口に近づいたところで、魔理沙は突然発射された気弾とナイフに身を止めた。
 見れば、門番1人にとどまらず、そこに肩を並べて紅魔館のメイド長までもが立ってい
たのだ。

「いったい何のつもりだ?まさかお前らの実戦演習とかじゃないよな?」

 スピードを落とし、魔理沙は美鈴と咲夜の前に立った。普段のおどけた調子は、今はだ
いぶそのなりをひそめている。

「まさか。演習なわけないでしょ」

 冷めた視線で、咲夜が魔理沙に答える。その手には、既にナイフが数本握られていた。
 そもそも、訓練の行き渡っているメイドたちに演習など必要ない。実戦こそが最高の演
習だからだ。

「どういうことだよ?私は紅魔館に入る許可があるだろ。何でまた攻撃されなきゃならな
いんだ」
「ああ、許可が取り消されたからよ」

 憮然とした表情で魔理沙が問う。それに咲夜は、いともあっさりと答えを返した。
 
「とり……?」
「昨日パチュリー様から強い要望があってね。何があっても、あんただけは館に入れるな、
って……」

 言葉を失った魔理沙に、美鈴が説明をする。そこに咲夜が言葉を付け加えた。
 自業自得よね、と。
 
「そういうわけだからこれ以上痛い目を見たくなければ帰りなさい。いくらあなたでも、
私たち2人に勝つことは……できないわよ?」

 ざ、と周囲の草木がざわめく。美鈴が妖気を練る。咲夜が殺気を繰り出す。
 常人ならば、とても生きた心地のしない世界が展開された。
 魔理沙は普通の魔法使いである。もっともそれは自称であり、他人から見ればどこもか
しこも変である。
 だから、逃げなかった。普通の人間ならば逃げ出すところも、魔理沙は2人を睨み返す
だけにとどまった。魔理沙は吐き気がするような妖気を放つ2人を見据える。

「……どいてもらいたいんだが」
「話を聞いてなかったのかしら?あなたはここに入ることは許されていないわ」
「パチュリーに会わせてほしい」
「なおさらだめよ」

 平行線。魔理沙の体に魔力が集中されつつあった。それは咲夜と美鈴にも伝わっている。
 だが、このまますんなりと魔理沙を通すわけにはいかないのだ。
 
「図書館から借りた本を返そうとも思ってたんだが……」
「いらないとおっしゃってたわ」
「え?」

 魔理沙はスカートから数冊の本を取り出した。しかし受け取ることもせず、咲夜がそれ
を拒絶する。魔理沙は驚いた顔をした。咲夜や美鈴には分からないかもしれないが、相当
に貴重な魔道書なのである。それを、咲夜の判断で言うならまだしも、今の言葉から察す
るにパチュリーがそう言ったことになる。

「あなたが今借りてる本は返さなくていいって。だから2度と来るな、と」

 だからこそ、魔理沙の入館禁止令が通ったのである。門の前で受け渡して返すことも必
要ないというのだ。本の虫のパチュリーにしては驚くような決断ぶりである。
 魔理沙がうつむいた。ここまでパチュリーに拒絶されたことが分かったのだろうか。ま
たは別のアプローチ考えているのか。フランドールと遊ぶという約束もあるが、それも紅
魔館内でどうするか既に決められていた。

「……ああ、そうかい。だったら」

 魔理沙が、ぼそっと呟いた。
 
「だったら、私だってこんなもんいらないぜ!!」

 そう叫ぶなり、魔理沙は手していた貴重なはずの魔道書を地面に叩きつけた。昨日のフ
ランドールの「お散歩」の際に既に降らせていた雨のせいで地面がぬかるんでいる。紙で
できている魔道書は、泥にまみれ、その水分を吸った。魔理沙は追い討ちをかけるように
それを足でぐしゃぐしゃに踏み潰す。本は、その時点でその役目を完全に失った。
 同時に、魔理沙はスペルカードを取り出した。
 
「もう1度言う。…………どけ」

 スペルカードを2人の前にかざし、魔理沙は言う。咲夜と美鈴同様、その言葉には殺気
が含まれていた。
 本気の目だった。魔理沙がここまで怒るのは2人とも見たことがない。果たして、普通
の黒魔術師の実力がいかほどのものなのか。
 だがそれでも、ここを通すわけにはいかない。通してはならないと伝えられている以上、
館の外で食い止めなければならない。だからこそ本来ならば美鈴1人しか立たないところ
に、咲夜が加えられているのだ。紅魔館の唯一にして最強の人間。彼女を最前線に配置し
てまで、ここを突破されることを拒否しているのだ。
 通してはならない。臨戦態勢に入った魔理沙に、咲夜と美鈴も合わせる。
 
「だめよ」
「絶対にね」

 反発し合う魔力の力場が、今爆ぜる。









 遠くで轟音が響いた。やはり魔理沙は紅魔館にやってきたらしい。図書館の奥でその地
響きを感じながら、小悪魔は魔理沙の到来を察した。
 咲夜と美鈴の共同戦線ならば放っておいても心配はいらない。紅魔館屈指の実力者たち
のタッグだ。被害は絶対に少ない。少なくとも自分が入るよりはずっとましなはずだ。小
悪魔は本の整理を1度止め、自室に向かって飛び立った。
 図書館の蔵書を片っ端から持ち込むために広くしてあるパチュリーの部屋とは違い、小
悪魔の部屋はそれよりもずっと狭い。小悪魔も本を部屋に持ち込むが、自分で図書館を整
理している以上たまることはないからだ。
 その他パチュリーの部屋との相違点は、紅茶を入れるための小さな流し台があること。
使用したカップは洗わなければならない。しかしわざわざ食堂まで行ってそれをするのは
手間がかかりすぎるため、こうして小悪魔の部屋の中に作ってしまったのだ。葉は食堂や
咲夜からもらっている。火は自分の魔法で作っていた。小悪魔はあらかじめ温めておいた
ポットに、パチュリーの好みに合わせた量の茶葉を入れた。
 沸いた湯をポットに入れ、ティーセットを一式そろえてトレイに乗せる。そこに朝方作
っておいたクッキー入りの紙包みを加えた。そうして、小悪魔は自室を出た。
 歩行による振動を与えないために、宙を浮いて小悪魔は移動する。無論バランスが悪い
と全部まとめて落としてしまうのだが、毎日何十冊もの魔道書を積み重ね、それを抱えて
図書館内を走り回っている小悪魔には十分なバランス感覚が備わっていた。小悪魔は静か
に、パチュリーの部屋の前に降り立った。

「パチュリー様……」

 トレイを片手に、小悪魔は空いたほうの手で軽く扉をノックした。部屋の中で発作が起
こるとまずいので、鍵はついていない。中からの反応は全くなかったが、小悪魔は扉を開
けた。

「失礼します。パチュリー様……紅茶が入りましたが……」

 もう1度声をかけ、小悪魔は部屋の中を覗く。相変わらず本やら紙やらで散らかった部
屋だった。その一角に、大きめのベッドがある。その周囲にはいつもよりも多くの魔道書
が積んであった。寝る前にもよくこうして読んでいることがあるのだが、今日はそれ以上
の意味があるのだろう。ベッドの中心が盛り上がっているのを見て、小悪魔は小さくため
息を漏らした。主がそこにいることは分かった。
 昨日からずっと、その場所から移動していないからだ。
 
「パチュリー様……」
「いらない」

 再度声をかけると、遮るように冷たい答えが返ってきた。様々な負の感情が読み取れる、
無機質な声。小悪魔の表情が歪む。

「昨日から何も食べていらっしゃらないじゃないですか。クッキー作りましたから、せめ
て……」
「いらないって言ってるでしょ!」

 布団の丘から主が怒気を含んだ声を出した。布団が少しだけ揺れる。
 小悪魔はやりきれない気持ちになった。元を正せば小悪魔たちの行動が原因なのだが、
直接的な原因は魔理沙である。だがそれにしても、へそを曲げすぎだと思った。魔理沙の
嘘をどう解釈するかによって感想も変わってくるだろう。なぜ魔理沙が嘘をつかなければ
ならなかったのか、それを考えればここまで険悪になることもないはずだ。もっとも、分
かっているからこんなことになったということもありうる。だが魔理沙の言動にいちいち
過敏に反応するパチュリーは、故にその本質を見抜くことができない。小悪魔はそれはな
いと踏んでいる。
 だからパチュリーがいつまでもこうしている理由は単純である。
 そしてまた、ここから出させる事も。
 小悪魔はそばの机にトレイを置いた。そして、小さなため息を1つ。
 
「……一体、いつまで拗ねていらっしゃるおつもりですか?」

 呟きにも等しい小さな声。しかしそれは、物音1つしないこの部屋では実に大きく響く。
とりわけパチュリーの耳にははっきりと聞こえたことだろう。
 案の定、1日ぶりの主の顔がすごい剣幕で布団から飛び出してきた。目の下にあるクマ
が一層それを引き立てている。

「誰が拗ねてるのよ!」

 たまに小悪魔に茶化されて出すときとは違う、本気で怒っている声だった。パチュリー
がここまで本気になるのも珍しい。
 それだけ、自分の軽率な行動を認めたくないのだろう。勢い余って魔理沙を思い切り引
っぱたいてしまったが、それを謝る事もできず、こうして引きずってしまったのだ。
 なんとも頑固な主だった。もう慣れたから、うろたえることなく応対できるけれど。
 
「パチュリー様ですよ」

 小悪魔は少しだけ上体を後ろに反らして冷静に答えた。パチュリーの顔にますます怒り
がこみ上げてくるのが分かる。今ここでいきなり解雇通告を出されたら全ての計画が台無
しになるのだが、もともとパチュリーは感情に任せて行動したりはしない。小悪魔は平手
か本が飛んでこないかだけ注意していた。

「気に入らないことがあったから自分の部屋に引きこもるなんて……。引きこもるのはい
つものことですけど、子供と同じじゃないですか」

 ため息混じりに小悪魔は言う。普段感情に任せて行動しないだけに、今回は余計にそれ
が子供じみて見えた。フランドールとそう大差ないように思える。
 その言葉がさらにパチュリーを怒らせる。パチュリーはぎろりと小悪魔を睨みつけた。
目は真っ赤に腫れ、頬には直視できないほどくっきりとした涙の跡。それはねたみか怒り
か悲しみか。それとも自分への叱責によるものか。いずれにせよ、今にも小悪魔に噛みつ
かんばかりの険悪な表情だった。

「いつからそんなことが言えるほど偉くなったのかしら?」
「たった今からということにしても構いませんけど、そんなことを言っている場合ではな
いでしょう?」

 パチュリーの言葉をあしらい、小悪魔は話の主導権を握る。下手に話を引き伸ばしてパ
チュリーをまたベッドの中に戻してはならない。パチュリーのためにも、今ここで部屋か
ら出さなければならないのだ。
 彼女は、誰かに背中を押されなければ前に進めないのだから。
 
「魔理沙さんが……来ています」

 パチュリーの顔がこわばった。1番聞きたくない名前だったのだろう。
 
「……咲夜は何をしてるのよ!何のために門番と揃って出て行ったの!?」

 パチュリーの声が震えている。怒りのためか或いは憂いのためかは分からない。しかし、
心が揺れているのは確かだった。

「咲夜様と美鈴隊長ですから、いくら魔理沙さんでも突破するのは難しいと思います」

 ――でも。

 ぽそりと逆接の言葉を加えて、小悪魔は続けた。
「それでも、ここに来ますよ」

 断言する。絶対に魔理沙はここにやってくる。たとえどれだけボロボロになろうとも。
小悪魔は確信を込めてそう言った。
 パチュリーが目を見開く。ベッドに座り込むパチュリーと、背筋を伸ばしてそれを見つ
める小悪魔。小悪魔の背は高くないが、しかしパチュリーを見下ろす形になっていた。ま
っすぐ、小悪魔はパチュリーを見据える。

「どうして……」

 先に目を逸らしたのはパチュリーだった。軽く俯いて、上目遣いに小悪魔を見る。
 その目が語っていた。ここまで拒絶しているのに、どうして魔理沙はやってくるのだろ
うと。

「分かっているでしょう?」

 小悪魔はその質問には答えない。決してパチュリーから視線を逸らさず、無表情に言葉
をかける。
 パチュリーがとても小さく見えた。小柄なのには間違いないが、今はそれ以上に。
 怯えているのがよく分かった。まさか、本当にあれだけの処置で魔理沙が来なくなると
思っていたのだろうか。だとしたら、ずいぶんと甘いシミュレーションである。
 これくらいで来なくなるわけがないだろう。魔理沙はもともとしつこいのだし。
 パチュリーは俯いて何か考えていた。それは少なくとも魔理沙を追い出す方法ではない
だろうと思う。きっと、どうやって逃げるかだ。
 自分のしたことに、必死になって言い訳を考えている。素直に謝るなんて事は、よほど
のことがない限りこの少女はやらないはずだ。それは小悪魔もよく知っている。だから逃
げ道を模索しているのだ。自分が謝らないように、だけどそのわだかまりを消せる方法を。
 こんなところで逃がしてはならない。正面に立たせて、少しでも素直にさせなければな
らなかった。そうしなければ、彼女はこれからずっと後悔し続けることになる。

 たった一言が言えなかっただけで。

 だから背中を押す。一番尊敬している人だから。
 そのためなら、悪役になれる自信だってあった。
 
「パチュリー様……」

 小悪魔は口を開いた。
 
「この図書館にある全ての知識よりも……貴女のことが、大切なんです」

 瞳の奥にあるその迷いを、払拭する。
 
「行かなきゃ……ダメですよ」

 小悪魔は笑顔を作った。後押しするための、屈託のない笑顔。
 
 前を向いてもらうために。
 
「………………」

 パチュリーはしばらく黙って小悪魔の顔を見つめていた。小悪魔の言葉を理解してくれ
たかどうかは分からない。けれど、自分で立たなければならないことは分かったはずだ。
それが伝わってほしい。

「……ごめんね」

 紡がれた言葉はそれだった。
 一瞬、声をかけようとして小悪魔はそれを飲み込む。まだ、続きがあった。
 
「あなたにこんな心配をかけて……」

 パチュリーは立ち上がった。途端に立ちくらみが起きかけたがなんとか踏みとどまる。
パチュリーは疲れた笑顔を浮かべ、小悪魔の頬を撫でた。

「すごいクマ……」
「パチュリー様こそ」

 2人で、少しだけ笑う。
 もう、大丈夫だった。
 
「パチュリー様」
「ん?」

 図書館の扉へと歩くパチュリーの背中に、小悪魔が声をかける。
 
「……いってらっしゃいませ」
「……ん」

 振り向くことなく、パチュリーは扉を開けた。






 ――キン。






 小さな音が鳴った。しかしそれはパチュリーが扉を閉める音にかき消される。
 
「……ふふっ」

 しばしの静寂の中、あとに残された小悪魔が笑う。
 
「……成功。恋は盲目とは、よく言ったものね」

 自分のかけた誘導に、パチュリーは何とか動いてくれた。
 
「あとは魔理沙さんか……」

 あの2人と戦う魔法使いの顔を思い浮かべる。
 きっと、彼女がパチュリーと分かり合えることを信じて。










「……つ」
「咲夜さん、大丈夫ですか?」

 門のすぐそばに、2人の女性が倒れていた。綺麗に晴れ渡った青空がその瞳に映ってい
る。

「ダメージ自体は大したことないわ。それより、早く様子を見に行かないと……」

 咲夜がそう言いながら起き上がる。隣で大の字に寝転んでいた美鈴も、その言葉に起き
上がった。

「そうですね、これを見逃さない手はありませんものね」
「あの子も、私たちを囮に使うなんて大したものね」

 苦笑しながら、咲夜と美鈴は魔理沙の後を追っていった。
 ほとんど本気で攻撃をしてきた魔理沙は本当に強かった。紅魔館は頑強にできているが、
それでも魔砲の一発も放たずに2人を打ち倒したのだから相当の力である。
 厳戒態勢のしかれた紅魔館内部は、その魔理沙のせいでかなり損害が出ているようだっ
た。咲夜以外の人間を見たら迷わず叩き落とせと言ってはあるものの、その全員が魔理沙
にやられてしまったようである。持ち場が現場と遠くて間に合わず、そのおかげで無事だ
ったメイドに、魔理沙が図書館に飛び込んでいったことを聞き出した。
 後始末は後で考えることにして、咲夜と美鈴はその図書館へと向かっていく。
 
「それにしても……」

 そこについて図書館の扉に手をかけてから、咲夜は呟いた。
 
「本領発揮しながらわざと負けるって、結構難しいのね」

 仰々しい魔法図書館への扉が開く。
 それは、2人の魔女が立つ舞台の、幕だった。


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