小  説

2004年9月7日 さらば北の国(北海道神宮)

2004年9月7日(月) 15日目 さらば北の国

帰る日である。

市内観光は終わったし、散歩してても街中じゃおもしろくないし、第一店開いてないし。

しかし、帰りの飛行機 千歳発東京行は、14:00なのだ。なんでこんなのにしたんだ
ろう、俺。したがってそれまでヒマ。することといえば、行ってない円山か藻岩山。
近い方の円山に行くことにした。チェックアウトは10時までだから、荷物は置いていく。
絶対重いし。

地下鉄で円山公園へ。平日の朝だから混むわ混むわ。大したことないけど。円山公園駅か
ら徒歩ちょっと。平日だってのに動物園目当ての家族連れが多い。しかしそんなレジャー
なところに行って帰ってくるまでの時間はない。よって、彼らとは別方向の北海道神宮へ。
ガイドにも載るくらい大きい神社だ。絶対巫女さんはいる。

朝っぱらから邪な煩悩全開で神社へ。
朝の掃除中。でもさー、野郎がやってもイミないだろー?

境内を掃除しているのは全員男。しかし、入る少し前に、既に俺は緋袴を見つけていた。
うっしゃあ!と数度地味にガッツして入る。

本殿に興味あるふりをして巫女さんを探す。

いたー!!

急いでカメラを取り出し、いろんなところを撮るふりをして、巫女さんだけ撮る。

くっ!ボケた!あ!また!

数分後。

なんでどれもこれもボケボケ写真なんじゃあー!!

このカメラもう許さねえ。5枚ほど撮って4枚がピンボケ。1枚は暗すぎ。

巫女さん失敗写真1

巫女さん暗すぎ写真


ふざけんなー!

これ以上やると完全に不審者なので、悔しがりながら神社を出た。ちくちょう!こんな悔
しさ、900見られなかったとき以来だ。くそっ!くそっ!
あきらめて宿に戻る。ま、最後に見るだけはできたからいっか。

予想通りに重くなっていた大荷物をひっさげ、空港でさらに土産追加して3時間以上ヒマ
を潰して、俺はこの広く、長い旅路に終止符を打った。

さらば北国。多分もう来ない。

(5230円使用、残金28810円、総額185330円)




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