批評


1.masterpiece 東方シリーズ

※東方創想話 (各作品集から得点3000ポイント以上を獲得した作品が厳選されています)
http://em-re-suzukimcp.hp.infoseek.co.jp/mtouhou02.htm

素直になれないビター味
作品集その8 (2004/10/11)

作者:天馬流星さま

Point ⇒ 3570

Rate  ⇒ 9.46

◇主要登場人物◇

パチュリー、小悪魔、魔理沙

◇ジャンル◇

ほのぼの、ラブ

長雨の続く秋の一日、雨のせいか魔理沙の訪問も途絶えがちな魔法図書館でパチュリーはひっそりと嘆息します。その日はレミリアやフランが邸内で暴れたこともあって、パチュリーの心労は二倍、魔理沙が来れば少なくとも妹さまは暴れないのに、と嘯く図書館の主に、図書館の司書は苦笑して――そこはかとなくしっとりとした雰囲気の漂う萌え系作品でした。ていうかパチュリー可愛い。

カップリングはパチュリー×魔理沙、それを小悪魔視点の三人称で進めています。過剰装飾もなければ書き足りない部分もない、読みやすいが作品の雰囲気によく合っていました。パチュリー好きのあなたにも小悪魔好きのあなたにも是非読んでもらいたい一本です。

13.4Kb/トータル6630字 (原稿用紙17枚程度)
一方その頃 ~東方妖々夢 (1~6)
作品集その8 (2004/10/15)

作者:天馬流星さま

Point ⇒ 3730

Rate  ⇒ 9.62

◇主要登場人物◇

紅美鈴、小悪魔

◇ジャンル◇

コメディ

全6話の連載作品、ポイント及びレートは6話のものを表記しています。

文字通り東方妖々夢のサイドストーリー的なお話、具体的には咲夜が春を取り戻しに行っている間の紅魔館の出来事を語った作品です。止まない雪を従え一向に去る気配を見せない冬、もう五月だというのに春が訪れる様子は全く無い。そんな状況に異変を憶えた咲夜は春を取り戻しに行くことを決めるのですが、その間手隙になる紅魔館のメイド長職を、咲夜は紅美鈴と小悪魔の二人に申し付けます。メイド長の職分と言えばやはり屋敷の当主であるレミリア・スカーレットと、その妹フランドール・スカーレットのお相手を務めること。紅魔館最強のお二人を相手に、笑いあり涙ありの美鈴と小悪魔の悪戦苦闘をお楽しみください。

語ることは多くありません。読んで下さい。読んで、楽しんでください。実に面白い愉快な作品でした。僕としてはもっとたくさん点数が入ってもよかったんじゃないかと思ってしまうくらいです、オススメ。

60.3Kb/トータル29521字 (原稿用紙75枚程度)