月☆流星忌~~雪夏塚 第4話(その4)


 今日は月☆流星忌(月命日)です。一年で一番寒い月命日です。お墓参りに行った霊園も石だらけのせいで、しんしんと冷えていました。おかげで、半月前に備えたチューリップが咲かずに、また枯れずにそのままになっていました。ちょっと刻が止まったようです。
 
 しばらく寒いでしょうね。今週も雪が降るようですが、海水浴はできないよなあ。反対に夏なると雪が降るのが屶瀬島。
 今回の話はその雪が降る夏に綾華と槙人が海水浴に行く話です。
 

だが、槙人は綾華の水着など見ていなかった。褒め言葉が出たのは、奇跡に近かった。
(結構、出るとこ出てるんだな・・・)
 綾華はなかなかに良いプロポーションをしていた。回りの女の子よりも割合胸は大きく、スリーサイズのバランスも良かった。
 肌も白く綺麗で、日差しを反射していた。
 見ていて眩しい。
 綾華も女の子だということを、改めて認識させられた。
「さ、行こ」
「おう」
 しかし、あまりジロジロ見ていると何か言われるかも知れないので、程々にして槙人は立ち上がった。
 海で泳ぐのも、七年ぶりだった。

ということ。若いって良いなあ。
 

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