月☆流星忌 ~雪夏塚 第五話(その5)アップ


今日は朝から雨。月☆流星忌はいつも雨は降らない。天馬流星が私とつれあひが墓参りをしている時はがんばって、降らさないのだと思っています。
今日もきっと大丈夫!と思い込み、お花を買って、霊園に向かうと、なんと雨が止み、空が明るくなって来たではないか。

「やはりね」

今回の話は、綾華が失踪する話です。

綾華が失踪したのは、槙人が引っ越してから一ヶ月ほど経ったときだった。
昼前に家を出た綾華が、夕食の時間になっても帰って来なかったのだ
「両親」は慌てて警察に連絡して捜索願を出した。
だが、その時には既に槙人が綾華を見つけていた。
その少し前、槙人は読もうと思っていた漫画が一冊なくなっているのに気づいた。暫く部屋の中で探し回ったが見つからない。そこで、もしかしたら綾華の部屋にあるかもしれないと思って入ったのだ。以前にも、何度か綾華に漫画を貸したことがあった。

原因不明の高熱を出したのは綾華。なのに、なぜ綾華は退院後に失踪したのか。
なぜ、なぜ、なぜ!槙人は綾華の辛さを代わってあげたいとおもっているようだ。

今回の話を読んで、浄土真宗東光寺の東井義雄先生の詩を思い出してしまいました。最近、この8年間の思いをまとめていたので、すぐに思い出せるようになっています。

どんなに重い荷物であっても
たといそれが「死」という荷物であっても
それが 私の荷物であるなら
ありがとうございます と
拝んで 受け止めさせていただく覚悟はできていた
しかし
代わってもらえないことよりも
代わってやれないことが
こんなに きびしく
やりきれないことであるとは
知らなかった
代わってやれないということは
自分が死を賜わることよりも
つらいことであったのか
そのことを
倅(せがれ)よ おまえは
こんな形で
私に 教えてくれるのか

ただ、綾華はまだ死んでいない。それが大いなる救いだ。

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