月☆流星忌 ~ 雪夏塚 第2話(その2)


 旧サイトが開設されてから8年が過ぎ、HPを復活してから6年が経った。復活について言えば、当たり前だが「七回忌」だ。初めの頃は頻繁に更新をしていたが、このところずーーーっと、毎月一回の更新だ。月命日はほとんど休みを取っているので、休日の仕事になっている。この休みにやることは、だいたい決まっている。HPの更新、消臭機の掃除、庭仕事だ。完全に定年退職後のジョブだ。十分な仕事量だと思う。

 この雪夏塚のアップは結構手間がかかる。それは、手書き原稿である上に、若者-槙人と綾華-の会話が多く、それが若者風の会話であるため、小さな「ぉ」や「ぇ」が語尾についたり、当用漢字にない漢字を使っていたりするからだ。だから一回分はだいたい100行で打ち止め。後は来月って風に先送りしている。

 今回は他愛ない兄妹の会話の場面。まだ大きな展開はない。

「だーっ!!やめんか!寒い!」
「お祭りがあるんだから早く起きてよぉ!」
「祭り?」
 綾華から布団を奪い、体に巻きつける。あっという間に槙人は布団達磨になってしまった。ただでさえかけ布団とパジャマは薄めなのだ。失うととても寒い。
「そ、初雪祭り」
「・・・へえ。そんなのがあるのか」
「うん。だから行こ」
「やなこった」
 言うと、槙人は布団にくるまったまま横になった。

てな具合。
アップしている流星の父も毎月同じように霊園にお参りに行き、天馬に無事を感謝している。毎月同じ。今年は喪中はがきが多く、周りの人たちの中にはつらい日々を送っている者もいる。ささやかな幸せに感謝しなければ、と思う月☆流星忌でした。

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